地下鉄で見かけた少女

それは不思議な光景だった。

地下鉄に乗ってきたのは一人の女子高生と弟らしき少年、そして1台のベビーカー。

両親らしき人の姿はない。

既に春休みに入っていることから考えても、この女子高生が弟たちを連れて何処かに出かけることはわかった。

ただ、制服姿の彼女がベビーカーを押す姿は何処か異様で、せめて私服姿であったならば…と思わずにいられなかった。

いや、私服姿であっても同様に感じていたのか。

せめてもの救いは彼女が弟思いの優しい姉であったこと。

どういう事情があるかはわからないが、彼女の行く末に幸あれと祈らざるを得なかった。

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