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指輪の定位置

指輪をはめることすら躊躇うほど、左手が荒れていた。
最初はちょっとカサカサしているな…と感じる程度だったが、時間の経過と共に症状は悪化。
中指と薬指の付け根を中心として、全体的に皮がむける状態だった。
流石にこれはまずい。
すぐにでも皮膚科の診察を受けたい所だが、生憎手元に保険証がない。
新しい保険証の発行までにはもう少し時間がかかる為、皮膚科に行った所で自費診療を余儀なくされる。
だったら薬局で薬でも…と思ったのだが、何を血迷ったか、専らクリームバームを塗ってみた。
最初は少し沁みたものの、少しずつ症状が改善され、今では赤みが少し残る程度に回復している。
要するに、自然治癒力に頼った訳だ。
さて、すっかり綺麗になった左手の指に指輪をはめてみる。
手荒れが酷かった時には痒みすら感じていたが、今はもう大丈夫。
何事もなかったかのように指におさまっている。
止む無く他の指にはめていた時期もあるが、やはりこの指が一番しっくりくる。
指輪にも「定位置」があるのだろう。
何はともあれ、治って良かった。