年齢の割には、肌が綺麗。

「年齢の割には」肌のきめが細かく、ハリがあるらしい。
若干シミが目立つが、さほど気にするレベルでもない、と美容部員はアドバイスする。
確かに気が向かない限りはコンシーラーすら使わないし、私自身、どうでもいいと思っているのだろう。
「眉は描いた方がいいですね」
恐らく同年代と思われる美容部員が、さらに言葉を続ける。
「年齢と共に薄くなりますから」
ついでに、瞼の皺についても確認したところ、「そりゃ、加齢により“線”が入る人もいます」とのこと。
どうやらこの世の中、私同様「二重もどき」の瞼を持つ人がいるらしい。
「濃い色のシャドーを入れると、二重に見えますよ」
美容部員のアドバイスに、思わず頷く私。
個人差はあるだろうが、私の場合はシルバーグレーのシャドーが一番自然に見える。
どうやらグレーの部分が影となるようで、自分でさえも「ん?二重になったか?」とぬか喜びしてしまうほどだ。
逆に使いにくくなった色はブラック。
もともと髪の色が赤茶がかっているせいか、私には少し強すぎる色なのだ。
とはいっても、捨てることも出来ない。
専らアイブロウ代わりに活用しているのだが、案の定「ちゃんとしたものを購入した方が」と美容部員に言われてしまった。
ごもっとも。
ところで、こうして世間話をする際、若干の嘘をつくのは誰しも同じこと。
私の場合、「××(メーカーの名前)のお陰で維持しています」と話はするものの、実際にはそれだけではない。
まず、夜は何もつけない。
以前はきちんと手入れをしていたものの、ある時期を境に一切何もつけず。
それでもかさつくことなく、朝を迎えていることから、このやり方が肌に合っていたのだろう。
因みに洗顔料(クレンジングも)はクラシエのもの。
近所のスーパーで購入出来る点は非常にありがたい。
さて朝の手入れだが、一応メークをするので、一通りの手入れはする。
洗顔→化粧水→クリーム→日焼け止めまでを一気に行った後、時間をおいてからメークを施す。
本来なら美容液を入れるべきだが、こちらも年に2回程度しか購入せず。
なければないでどうにかなるし、意外に肌は丈夫なのだ。
このように手入れそのものを簡単にしているので、肌を褒められたところで正直半信半疑。
場所が場所だけにお世辞もあるだろう。
とはいえ、滅多に聞けない「褒め言葉」を利用しない手はない。
自己暗示の一つとして、ありがたく頂戴することにした。
そう、年齢の割には肌は綺麗。
ただそれだけのことで、明日からも生きられる気がした。